なにか書きたい。

30代になっても自由に、思いのままに、なにか書いています。

夏の終わりに三峯神社に行った。

 

 

8月末、突如とにかく本物の自然の中に行きたくなり、そのままトントン拍子で行くことになったのが、秩父にある三峯神社だった。ちょうど3年前、父が退院したばかりのころにテレビで見かけて、両親2人だけで行こうとしたが、渋滞にはまり、そのときは引き返したそう。

 

「へ〜!じゃあそこ行ってみよ」

 

と、神社はふらっと見学して、そのあとは周囲にハイキングコースがあれば歩きたいな〜!くらいの気持ちで行った。

 

車で神社へ向かう途中、山の麓に三峯神社の鳥居があった。

 

「えっ!なぜここに鳥居が?もしや神社ってこんなに近くにも分社があるのかな??」などと思ったんだけど、まさかの表参道の入り口だという。(なにそれ、めっちゃ山伏やん。完全に修行やん最高かよ…)私は一人めちゃくちゃテンションが上がってしまった。

 

参道の入り口には「滝まで50分、神社まで70分」と案内が出ていた。

一緒に来てくれた両親が参道をちょっと登っただけで「…これはもしや本格的な山登りでは……」とオロオロするのを横目に「行くっしょ!!!」な我。あとで母に「あのランランとした目を見たら断れなかった」と言われた。笑

 

そのね!

三峯神社のね!山が!すごかったの!

なんかもう空気が。空気が「清い…」みたいな。

 

とにかく、超・神秘!!だった。神かと思った。マジで。

山そのものが神かと思った。ほんとに。

 

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両親の読みは当たっていて、超・山登りだった。

120分ひたすら登りだった。心臓破りかと思った。

 

途中、熊よけの鈴をリンリンいわせながらスキーの棒みたいなのを携えて下山してくる本格的な登山者のお兄さんともすれ違った。(えっ、そんなに山なのここ?私、普段着にスニーカーとか舐めた格好で大丈夫かな…)と思ったけど、まず完全なる山だし、標高も高いし、関東では結構険しめな山だった。

 

もう最後はロンスカを膝までまくってその手を膝に置いたまま手と足の力で登るレベルだった。ロンスカはやめましょう。笑 

 

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山には「樹齢何百年ですか…?」という杉が整然と何本も植わっていて、ずっと以前から多くの人が三峰山を訪れているんだと、その歴史の息吹というか、凄さというか、何かとてつもないものを感じた。

 

そして神社はもちろん、山自体がものすごく大切にされていた。

物理的にも綺麗に手入れされているし、その場の空気はしんとしていて澄み渡っているけど「なんか絶対パワーありそう」みたいな。現代の人も、はるか昔の人も、みんなが思いを馳せる山。まさに霊山という感じだった。

 

 

三峰山での感覚があまりに衝撃的だったので、「山って実はものすごいんじゃないか、神なんじゃないか、日本人ってそんなすごいものをはるか昔から信仰してきたのか…実はものすごい民族では…!?」と帰ってからいろいろ調べた。

 

三峯神社がどれほど由緒正しき神社だったかとか

日本人の古くからの山との関わり方とか

日本武尊って誰とか笑

 

知っていったらすごく奥が深くて、深すぎて底知れないくらいだった。

スゴイ…

日本すごい日本人すごい日本の信仰すごい

 

もう、ほんと 神秘的 …!

 

生きとし生けるものとともに生きてきた、日本人ってそんな人たちだということを知った。

 

それと同時に、その「神秘さ」が現代社会ではほとんど失われていることを知った。

特に都会は目に見えるほとんどのものが人工物だし、その中で生きていたら物理的なもの、「目に見えるもの・手で触れるもの」がすべて、みたいな錯覚に陥ってしまう。

 

でも本当はそうじゃないんだな。

目に見えない不思議な力が、私にも、目の前の人にも、山にも、木にも、空にも、星にも、地面にも、水にも、草花にも、風にも、、、はたらいているんだな。

 

そんなことを「頭の先のあたりを少しかすめた、」程度に知った。

 

日本の信仰、日本人の生き方って、頭ではなんとなく知ってると思ってたのに、全然知らなかった。日本をもっと知りたいよ、知らないことばっかりだよ、私生まれてこの方ずっと日本人なのに…!😂

 

最近は民俗学とか、昔話・伝承とか、古代史とか、小難しい本を借りてきて勉強している。めっちゃ楽しい…なんなのこれ、もう趣味かも…あっ、趣味見つかったわ……笑

 

 

本当にすごい山だったのに、参道がキツすぎて神秘さが全然写真に撮れなかった。

今度は表参道から奥宮まで登るつもりなので、できたら写真におさめたいと思う。

 

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