講師をしていて感じたこと。
講師を引退したときに貰った、かわいいかわいいコリラックマ…♡
開けちゃうのがもったいなさすぎてずっと机の上に飾っていたのですが、いつまでも袋かぶってるのも可哀想じゃない?それにそろそろ触りたいよ!と、ついにオープンしました!
おー!
かわいい!!
この手触り、伝わりますか…!笑
何よりも、私がきっと好きだからと選んでくれた、その「気持ち」を、わっと感じました。
気持ちってステキ。気持ちってあったかい。
ぎゅっとしておこう。
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さて、今回は「講師をしていて強く感じたこと」を書いてみようと思います。
それは何かというと、
子どもたちって、みんな一人一人、全然違う!
ということです。
そんなこと、知ってました。
でもそれは「知ってるつもり」だったということを後々痛感しました。
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例えば、目の前に同じ学年の小学生の子たちがいるとします。
一人は字がとっても綺麗で、もう一人はイマイチだったとします。
そのイマイチな字を書く子を指導したとき、きちんと綺麗に書けるようになる子と、そうでない子に分かれると思います。
私は講師をするまで、特訓すれば誰もが、できなかったことをできるようにしていけるんだと思っていました。
私の通っていた塾には、実際に(これは印刷物か…?)と思うほど綺麗な字を書いて「ほら!先生、見てください♪」と見せてくれる子がいました。
私はその子のことを「スーパー小学生」と呼んでいたのですが笑、本当にびっくりするほどいろいろできる子でした。
その子は漢字に対しても美的感覚を持っている子だったのでしょう。
いつも自習机で漢字を綺麗に書くことに凝っていました。
でも、綺麗な字を書くことになんの興味も持たない子もたくさんいます。そのような子はいくら「字を綺麗に書いてみよう」と言われたって、ピンとこないでしょう。
もちろん、綺麗な字が書けないとダメなんてことは全くありませんよね。
字の綺麗さはイマイチでも、その子はその子でまったく違うところに強い興味関心があったりします。
それをまじまじと見せてもらうと、もう本当にビックリするし、なんだか感動してしまいます。「お〜〜、この子もすごいな〜、、!!!」てね。
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これはあくまでも例え話ですが、塾ではこのようなことを感じる場面がたくさんありました。
しかし、学校で求められている能力「テストでいい点を採る」を目指そうとすると、子どもたちの興味関心などは一切無視して「ハイ!綺麗な字を書いてみよう!ハイもう一回!あっダメダメ、もっとこう、ここはきちんとはらって!!」と指導することになります。
親御さんからも「うちの子、字が綺麗に書けないんです…評価もこんなに低くて…どうぞ宜しくお願いします😭」とお願いされます。
でも…学校の評価ってそんなに大事なのか。
テストでいい点を採らないとダメなのか。
私は29年間生きてきて、確かにそれらは人生の選択肢を広げるためには大切なことだけど、アプローチの仕方がよくないよな、、と思うようになりました。
最近では「自分の好きなこと」を知り、それを追い求めることが第一にないと、せっかくの伸びしろを狭めてしまうと思っています。
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一般的な子は「一般的」と呼ぶように、たくさんいます。
だから、綺麗な字を書くことを指導すればできるようになる子が多い。
でも、まったくできない子もいます。
苦手な子もいれば、LD(学習障害)という特徴を持っている子もいます。
そんなとき大人が「ああ、君の得意分野はこれじゃないんだね」と受け止められたら。
「よし、じゃあこれはどう?」と選択肢を用意できたら。
一人一人全く違うものを持っている子たちをそれぞれに、のびのびと伸ばすことができるんだろう。
さらにポイントとして、一度は放置した「字を綺麗に書くこと」も、興味関心のあることをすごい勢いで伸ばしている最中に突然目覚め、思い掛けずできるようになる可能性だって大いにあるということ。
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このようなことを日々、強く感じながら働きました。
かなりつらい時期もありました。
親御さんも私も、そして誰よりも生徒の子が苦しんでいた時期は、いたたまれなかった。
「自分は頭が悪いから」
「あーまた間違えた!」
「なんでできないんだ、なんで、、」
「バカだと思ってるでしょ?」と毎回のように聞かれ、「そんなこと思ってないって!」と言っても「嘘だね!!」と言われたり…😂
お〜〜〜よしよしよしよし、こんなものっ!こうだっ!
(;▽;)ノシ三|教科書|
という気持ちでした。
塾講師は、その思いを生徒の子や親御さんに伝えることはできても、あとは何もできません。でも、それでよかったんだな、と卒塾していく子たちを見送りながら思いました。
何度か「なんなんだこの国、このシステムはぁーーー😭!💢」と思っちゃったけど。笑
こんなにたくさんのことを教えてくれた子たち、塾講という仕事には、本当に感謝しています。経験できてよかったです。
どうか一人でも多くの子たちが、自分にしかない良さを最大限に伸ばしていってほしいな。本当に一人一人みんな違うもんね。「それこそがいいんだよね〜!」が当たり前の世の中になるまで、あとちょっとかも。そんなことも感じられた数ヶ月でした。