なにか書きたい。

30代になっても自由に、思いのままに、なにか書いています。

「やりたいこと」って何なのか考えたとき、やっぱり「先生」の要素は捨てられない。

 

小学5年生の時、大好きな担任の先生がいた。

先生は、背があまり高くなくて、短足で、おやじギャグがいつもスベっていたけれど、穏やかで、優しくて、みんなを平等に見てくれる、愛らしい笑顔が印象的な人だった。

 

よく覚えているのは、1年の頃から問題児だった男の子を、授業中に校庭まで本気で追いかけていく後ろ姿。

 

その子と私はいつも同じクラスで、暴力を振るわれたりしたこともあったし、みんなの目の前で金魚が入った大きな水槽を叩き割ったりする姿も見た。

両親がいなく、おばあちゃんと親戚の子たちと暮らしている子だった。

イケメンで、スポーツ万能で、優しいところもオチャメなところもあるけれど、何かと不安定ですぐキレる子だった。

 

何かある度にその子に対する担任の先生たちの態度を見ていたけれど、5.6年の担任だったあの先生ほど本気で接している先生を見たことがなかった。

  

クラスのみんなから「短足」と笑いを取っていた先生の足は、目にも留まらぬ速さで男の子を追いかけていき、終いには男の子に飛びかかった。

 

教室から見ていた私たちは沸いた。

「スゲー!先生、はえーー!!笑」

 

男の子を抱き起こした先生は、しゃがみながら何か話していた。

その光景を見ながら私は、(Pくん、先生が追いかけてきてくれて嬉しかったんじゃないかな)と思った。怒って出ていったのに、先生に追いつめられたときの顔は笑っていた。

そんな風に体当たりでその子に向かっていく先生は今までいなかった。

 

授業を放り出して、誰もいない校庭を、自分だけのために、全速力で駆けてきた先生。

その姿を、その子はどう捉えたのだろう。

 

 

 

 

私はこの頃から「大きくなったら先生になりたい」と思うようになった。

大学に入り直したときも「やっぱり教師になりたい」と思っていた。

今でも「教師」が、人生で一番やりたいことに何よりも近い。

 

でも、思うところがあって、今は教師を目指していない。

ただ、それに近いことは必ずやっていきたいと思っている。

 

今はただただ、書くこと・伝えることの訓練をする期間だ!

そう言い聞かせて「自分なんて…」の思考に苛まれながらもブログを書いている。

いつか誰かの話をたくさん聞けるような、どこにもぶつけようがない気持ちをしかと受け止められるような、先生みたいな人になりたい。

  

これまで人生迷走してきているけれど、やっぱりこの要素は捨てられないなぁ。

 

引き寄せの法則がとても興味深いので、自分の好きなこと・やりたいことについて日々向き合い中です。

なんでも、「思い立ったらすぐ行動!」はあまりよくなくて、まずは自分の気持ちが自然に嬉しいな、楽しいな、と思えるものは何か、きちんと見つけることが大切なのだそう。

 

…むずかしい。