なにか書きたい。

30代になっても自由に、思いのままに、なにか書いています。

失恋したときのこと 4(大失恋編)

 

宅浪生活もいよいよラストスパート!っていう12月末。

高橋くん(仮)と私との仲は冷えきっていた。

もうダメなんだな、と思いながら、でも勉強。勉強。

 

ここで落ちでもしたら目も当てられない。

 

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1月はたった一回だけ、高橋くんの誕生日に会う約束をしていた。

1日のノルマを決めていた私は、その日だけを楽しみに、相変わらずガリ勉。

 

誕生日の前日、「明日は一日何も気にせず楽しむ!」と、多めのノルマをこなした。

あとちょっと、あとちょっと…!と勉強していると、気がつけば朝の4時に……!

 

やばっ…!

でも大事な予定の日ならちょっとの睡眠でも起きられるから大丈夫!

 

 

次、気が付いたとき。

家出る予定の時間を20分過ぎている。

 

…ん?20分?…す、過ぎてる…?????

 

 

寝坊してんじゃん!!!!!!泣

 

もうこの時、超泣きたかった…!!

後にも先にもこんなひどい寝坊したことない。。。

なぜわざわざ冷え冷えの彼氏のハタチの誕生日に、寝坊??????

 

 

そんなこんなで、大遅刻した私。

本当に最悪、もう完全にオワタ。。。と思った。

でもその日は今までが嘘のように、ぎゅーーっとしてくれた。

すっごく優しい目で見つめてくれた。

 

これは…どういうことかな、冷めた期間が終わったのかな。

それとも…もう最後だからかな。

 

最後だからかもな。

 

 

私はこの事について深く考える余裕もないまま、家に帰って即勉強を再開した。

あんなに勉強なんて苦手だったのに、もはや心憂きことを忘れるのに役立つほどになっていた。

 

 

 

 

高橋くんの誕生日のあと、すぐに志望校の短期大を受験した。

実は現役の時、目指していたのはこの短大。

4大は「そりゃ行きたいけど自分には絶対無理!」と受ける前から諦めていた。

そして、短大さえ落ちたのだった。。

 

「何時に着く電車に乗るの?」と聞いてきた高橋くんは、途中の駅から一緒の車両に乗って、志望校の最寄り駅の改札まで見送ってくれた。

 

「緊張してる?」

「うん、あんまり眠れなくって…」

「そうか。…難しいなって思う問題が出てきても慌てるなよ。なつが難しいなって思うところはみんなも難しいから」

 

そんなアドバイスまで的確だった。

試験中、何度も思い出して「大丈夫!!」ってやった。

 

改札で別れるとき、「がんばって」と背中をぽんっとしてくれた。

ありがとう、ここまで頑張ってこれたのも全部、高橋くんのおかげだよ。

人が大勢いて言えなかったけど、改札を出て手を振った。

 

 

 

 

短大の結果は合格。

私はこの短大さえ自分には入れないんじゃないかと思ってたから、すっごく嬉しかった。4大は無理かもしれないけど、ここに受かっただけでも奇跡!母も本当に喜んでいた。

 

「やったな!この調子で残りの試験もがんばって」

残すは2月13・14日の4大の試験のみ。

「今度は見送りに行けないけど、最終日の試験後の時間は空いてるから会おうな」

 

 

その後すぐに大学の試験があった。

1日目は難しかったけど、2日目は手応えがあった。

手応えがあっただけでも劣等生だった私はただ嬉しかった。

 

試験が全て終わって、どっと疲れた。でも、今日は高橋くんに会える。

すっごく嬉しい。でも同時にめちゃくちゃ不安だった。

 

今日じゃないですか、今日なんじゃないですか???

 

 

 

途中の駅で下車して、待ち合わせした。

近くの大きな公園に行こうってなって、高橋くんの後ろを歩いた。

クリスマスの頃の冷えきった感じがした。

 

もう何を喋ったのかよく覚えてないけど、そういえば「温泉いつにする?」って聞いてみちゃって、「んー…」って言ってたなって後から思い出した。困らせてごめんっ困らせてホントごめんっ。。。泣

 

 

公園はもう閉園時間で入れなくって、近くのベンチに座ることにした。

「今日、試験どうだった?」

「…ちょこっとだけ手応えあったかなーって…」

 

違う、そんな話じゃないよね、私としたいの、そんな話じゃないよね…

 

「あのさ、別れようって思ってさ…」

「うん………」

 

 

嫌いになったとかじゃないんだけど、家族みたいになっちゃったなって。

彼氏と彼女じゃないかな、って。

 

うん、うん、

 

 

でも2年近くも付き合ったのなんて初めてで。

すごく楽しかったし。

 

うん、うん、

 

 

 

 

わたし、ひたすら「うん」だけ。。。

 

 

やっぱりーー

きたーー

ついにこの時がーーーっ

 

 

私の頭はひゃーーーっとなったまま、その衝撃に耐えているのがやっと。

普通こういうときって涙がわっと出るんじゃないの?

出ないよ。全然出ないよ。一滴も出ない・・・

 

 

 

こんな状態の私を見て、高橋くんもびっくりしちゃったのだろう。

確かに2年近く付き合ってて、相手に別れようって言われて、うんうん…ってそれだけ?ってなるよね!ほんと!

 

「なつも、何か…今思ってること、気持ちとか…聞かせてくれるかな…?」

「…うん…とー、…………辛いけど……、」

それ以上言えなくなって、でも言葉を発したらやっと涙が出た。

 

「もういいよ、ありがとね」

 

 

 

駅の方向へ2人で歩いた。

こうやって横を歩けるのも最後なんだ…と思ったら生きていたくなくなった。

はは…やっぱりな、依存してるじゃん、そうやって相手に。

自分で自分を罵った。

 

 

「ご飯食べてこ」

と駅近くのご飯屋さんに入った。

私のHPはほぼなく、「もう辛すぎて喋れない〜…」と思いながらも、それを意思表示するパワーもなく、ただただ連れられていった。

 

何を喋ったのかあんまり覚えてないけど、

「なつもきっとオレに嫌な部分とかあったと思う」と言われて、

「そんな、一個もないもん…いっつも優しかったもん……」と言って泣いたのは覚えてる。

 

飲み物も全然飲めなくって、あげた。

白桃サワー、あげた。笑

 

 

 

駅前で高橋くんと別れた後、どうしよう…帰れない……

帰ろうにも電車で泣いてしまう……

ここから2回も乗り換えできるとは思えない………

となった私。母にメール。

 

「振られちゃった…とても帰れそうにないから迎えに来てくれん…?」

 

今だから笑えるけど!

私、ホントこの時死んでたからさ!精神が!こんなに死んだことない!

 

どこか座れる所…と、とぼとぼ歩いていると、百貨店の1階のトイレの側にベンチがあるのを見つけた。そこに座ってただただしくしく泣いていると、入れ替わり立ち替わりやって来るおばちゃんたちが「あなたどしたの、大丈夫?」と声を掛けてくれた。(心配かけてごめん)

 

 

 

 

その日から1週間くらいは、食べ物がまったく喉を通らなかった。

そんなことは人生で初めてだったし、28になったけど、あれから一度も経験してない。

ただただ悲しくて、お腹も空かない。物を噛んでも飲み込めないんだよ…!(衝撃)

 

でも一週間後くらいに体重計に乗ったら体重がびっくりするくらいに減ってて、

(あっ・・・これ、ダメなやつ。餓死する・・・)

と思って、それから食べられるようになった不思議。笑

 

 

毎日毎日悲しくってヘトヘトだったので、母がとっても心配して、「なっちゃん、一緒に寝よう!ねっ!」と言い出した。「ええ、大丈夫だよ〜」と言っても「いいからいいから!」

そして、ハタチになって母と一緒に寝るという。笑

 

後々になってから母は「あの時はなつがふっとどこかから飛び降りるんじゃないかと気が気じゃなかった」と言っていた。(うちはマンション12階)

 

 

 

 

振られた日から、メールの一通たりとも高橋くんには送らなかった。

失恋すると「どうして?」がたくさんたくさん出てくる。

 

「どうして早く言ってくれなかったの?」

「振る気があったならどうして優しくしてくれたの?」

「どうして振ったの?好きな子がいたの…??」

 

悲しくって苦しくって、そんな「どうして」を相手に聞いてしまったが最後、いろんな感情をぶつけてしまうに違いない。あんなに大好きだった人に、そんなことできない…

 

何度も途中までメールを書いたけど、削除した。

そのたびに泣いた。

 

 

生きた心地がしないまま1ヵ月以上が過ぎた。

 

結局私は2日目の試験で4大にも合格していた。第一志望の文学部。

でもその大学に通うのに、高橋くんの住んでる街の最寄り駅を通らないといけない。

拷問かな〜〜〜っ!

 

 

そんなある日、高橋くんから着信があった。

鳴ってる最中、(え、なに、えっ、なになに……)と出られず。

 

 

これはあれか・・・

 

今カノが元カノに掛けてくるっていう電話か???

(すごい想像力)

 

 

怖くて怖くて、着信はムシ!

その日の夜に、「あの、今日電話した…?」と恐る恐るメールを入れた。

 

「うん!結果、どうだったかなーって思ってさ」

なんだ!今カノじゃなかった!よかったーーっ!

ありがと!文学部、合格したよ!高橋くんのおかげ。本当にありがとね」

 

そう送った。

 

 

 

 

 

失恋しちゃった人へ。

 

失恋は辛いよね。生きているのさえ、辛いよね。

毎日毎日泣くよね、ずっと寝ていたいよね。

 

きっと付き合ってた頃の夢を見る。

それか、「振ったの間違ってたわ」って言ってくれる夢。

わかる。

 

今、もう会いたいよね。

自分のこと好きじゃなくていいから、側にいてほしいよね。

わかる。

 

でも相手をとっても大事に思うなら、大好きだったなら、連絡はしないで。

私ももう一度(もう二度としたくないけど)失恋したとしても、しない。

大好きな人の中の自分を"残念な人"にしたくないじゃん!

 

どうしても連絡しちゃいそうな時は、友達に。家族に。

全部全部、受け止めてもらうんだ!がまんだ!!!

がんばれ、がんばれ。

 

そうやって一日一日を少しずつ、積み重ねて。

何の変化もないように思うけど。でも、積み重ねて。

 

私も何年もかかったけど、乗り越えられた。

あの時の自分よりずっと成長できた。

あの時から別にどーってことないような人としか出会ってないけど笑、

でも生きてるよ!!!

 

私よりもっと早く素敵な人を見つけてね。笑

今は自分磨き!の時間!!ここ大事!!!

絶対成長できる。とっても素敵に成長できるから。

 

変なチャラ男に引っかからないで。

誰でもいっか!って安売りしないで。

自分を大事にしてね。

 

今は辛いままでいい。ずっと眠っていてもいい。

毎日泣き続けるほうがいい。

その全てが、自分の魅力になっていくから。絶対そう!

 

 

 

 

高橋くんもあの時、いい関係のまま終わらせてくれたから、今でも付き合ってたころがいい思い出なのかもしれない。連絡も取り合える仲だし。ほんとよかったな、嬉しいなって思う。

 

最近「いきなりごめんね」ってバイバイのLINE送ったのに、また返事が返ってきた。

超優男!!!

 

(●´∀`●)

 

  

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こんなに長っい失恋エピソード、お読みいただき、誠にありがとうございました。

タラレバ娘にならぬよう、今年は素敵な人に出会おうと努力しよう…かなー!