なにか書きたい。

30代になっても自由に、思いのままに、なにか書いています。

たまごっち、死ななくなったらしいよ。

 

今朝、Twitterのトレンド欄に「たまごっち」が挙がっていました。

「おお、懐かしい。どんな話題でトレンドに入っているんだ…?」

と思い、そのまま検索してみると…

 

「たまごっち死ななくなったんかwwwwww」

「最近のは死なない設定らしい」

「私はたまごっちで命の大切さを学んだところもあったのにな」

 

…Oh

 

 

なんていうか、今風ですな!

今や、徒競走の順位はつけないとか、ジャポニカ学習帳の表紙から昆虫が消えたとか、

も、そういう時代なんですものね!

 

コワイわ!おばちゃん、コワイわ!!

子どもたちの目から光が消えたりしないか、怖くなっちゃうわ!マジで!!

 

 

 

話が逸れかけましたが、私はこのたまごっちのニュースを聞いて、「ほ〜!さすが今風だな〜〜」と思ったくらいで、「これじゃ子どもたちが命の大切さを学べないじゃないか…」とは思いませんでした。

 

何を隠そう、私は"初代たまごっち"をまさに子ども時代に経験した世代!

たまごっちが子どもに及ぼす影響を身をもって知っている!(と思う!)

ということで、久々に簡単なイラストブログを書いてみたのでご覧ください。

 

 

私は幼い頃から動物が大〜好きで、小学校の帰り道は永遠近所のわんちゃんと戯れているような子どもだった。昆虫も結構好きで、キャタピーを採ってきてはアゲハになって飛んで行くところまで育てたこともある。

 

だがしかし。

うちのマンションは小動物以外のペットは禁止だった。

犬猫が特に大好きだった私はいつも欲求不満だった。

 

そんなとき世の中に登場したのが、たまごっち

かわいい生き物を育てられるなら、たとえそれが小さなゲームでも!全然いい!

欲しい!!!

 

しかしながら、わが家の方針は「命を軽く見てしまう子に育ってほしくない」。

=たまごっち禁止

 

超ガックシ。。。

 

でも普段は「〜はダメ!」とか、何かを禁じるということをしなかった母が言い出したことだったので、子どもながらに「そうか、ああいうゲームで簡単に生き物が死んじゃうのを何度も見てたら、知らず知らずのうちに命を軽く見る人になってしまうのかもしれない…」と思っていた。

 

 

しかし、たまごっちへの憧れを捨てきれないまま過ごしていたある日、私と弟はおばあちゃん家への里帰り中、ドライブインのおみやげコーナーでこんな物を大発見することになる。

 

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ハート形のたまごっち!!!(偽)

 

この時代、たまごっちの空前の大ヒットを受け、何個もこのような模倣品が売られていたに違いない。(確か『岡崎に捧ぐ』でも読んだ気が…)

だが、この商品の特筆すべきは「死なない設定」!合格!!

 

私は大興奮で「ママ!ママ!これは死なないって!これなら買ってくれる?」とねだった。

そして弟と共に、ついに、たまごっち(偽)を買ってもらったのだった。

 

 

ああ、こんなことを書いていると、当時の両親はどんなふうに相談し合ってあの場面で判断してたんだろうな、とか思う。父はキレると取り返しのつかない人だったので、母はいつも死ぬほど苦労していた。

このたまごっち(偽)だって、父が「買ってやってもいいだろう」と言い出し(父、新しいもの好き)、母はそれに逆らえなかったりしたのかもしれないな、なんて。

 

 

 

しかし、さすがはたまごっち(偽)

 

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これを見た時には意気消沈した。

「いや、いくらなんでも恐竜にはならんやろ・・・・・・」

 

 

そして、

 

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「死なない設定」ではあるけれど、電池切れになると否応なく消える恐竜・・・

これには結構シュールな気持ちになった。

 

「やっぱりゲームはゲームだ!

本物の生き物とは比べられないくらいちゃちい!」

と、思ってもよらない方角から命の偉大さを学んだ。

 

 

 

それから数カ月後・・・ 

たまごっちブームも過ぎ去ろうかというある日、なんとわが家でこんな物を発見する。

 

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えええええええ!

 

またこれも偽かな…?と思ったけど、どうやら本物らしい。

さらに、なんと新品である。

 

これはあれか?そろそろブームも落ち着いて在庫が復活してきたし、子どもたちも命の大切さがわかってきたようだと思った父が街で買ってきてくれたのか…???

 

特に両親の説明はなかったが、満を持して!私たちも!

たまごっち【本家】デビュー!!!

 

よっしゃ〜!

がんばって、まめっちかくちぱっちに育てよ〜〜っ!!!

 

 

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ちょ・・・

本家たまごっち、難しすぎ。。。

なんていうか…お化け!悲しい!!

 

 

マジメな小学生だった私はたまごっちを学校に持っていくこともなく。

休みの日にがんばって育ててもたらこ唇の生き物にしか育たず。

ちょっとでも外に出て走りまわってるとウンが貯まってグレるし…

 

だいたいこれ、生き物じゃないから!ゲーム!ゲームだから!

 

なんてしょーもないゲーム!!

 

という流れで、ハート形のたまごっち(偽)よりスーパー早く飽きたのだった…。

 

 

 

 

ということで話は元に戻るけど、

たまごっちが死なない設定になったって?

死ぬって設定のほうが命の大切さを学べるんじゃないの?って??

 

ふーん。

そんなの、どっちだっていいんじゃない?

 

子どもたちは大人たちが思うよりもっともっとずっとずっと賢いカラ!!!!!

 

大丈夫!全然大丈夫!

親が立派な人なら立派に育つさ!!!!!

 

っていう私の新型たまごっちに対する人々の見方に対する感想でした。

 

 

 

 

 

おまけ

 

つい先日、家族で出掛けたとき、銀座博品館の前を通り掛かりながら父が「ハ〜〜!懐かしいな〜〜、オレ、ここでたまごっちが出た当初、行列に並んだんだよな〜〜」って言ってたわ。そういえば。タイムリー!

このブログを書きながら「あはは〜、父、私たちがたまごっち(偽)手に入れるずっと前からたまごっち【本家】持ってたんだな〜」と思いながら、なんだか当時の母に同情してしまうのであった。。笑