失恋したときのこと 2(付き合ってたとき編)
馴れ初め編もだけど、以下、とても長いです。
過去のノロケ入っててイタいです。自分で言います。イタいです。
しかもタイトル『失恋したときのこと』なくせにまだ失恋しませんすみません…笑
高校を卒業して数日後、有名国立大進学が決まった高橋くん(仮名)と付き合うことになった私。イケメンだし、優しいし、頭もいい。そんな高橋くんは男女問わずいろんな人から愛される、人徳の持ち主でもあった。
そんな高橋くんに対して私は、志望校には落ち、あまりよく調べもしなかったデザイン科の4年制大学に進んだ。自分に自信なんて一切なかった。
人生の第一関門である大学受験を、こんなにもテキトーにくぐっちゃったけど、本当にいいのかな…というわだかまりを抱えたまま、女子大生になった。
付き合って初めてのデートにて
高橋くん「お揃いのもの、何か買おう♪」
私「えっ…、う、うん!(さすが高橋くん、経験値高いナ〜)」
私も高橋くんと付き合うまで彼氏はいたけど、カウントできないくらいの付き合いしかしてない人が2人、うぶすぎる付き合いだった人が1人。恋愛経験は本当に浅かった。
「なんかあんまりいいのないね〜」
「あっ、これは?まあまあ可愛い」
「あ、ほんとだ。これにしよっか、なつが選んでくれたし♪」
経験値、高っ!!!
その日の帰り道、バス停まで見送ってくれた高橋くん。
もうそろそろバス来ます!という時に、初ちゅーをくださろうとしてくださいましたが、なつお、拒否!ムリムリムリムリ! そんな!イケメンのお顔が!近付いたら!!危ないっ!た お れ る !!!
一瞬しゅんとした高橋くんでしたが、おでこにそっとキスしてくれました。
なんなの・・・
経験値高すぎない・・・???泣
高橋くんは最初から最後まで、私にはもったいないほどの人だった。
私は彼女として何とか見劣りしないように、ダイエットしたり、おしゃれを勉強してみたりして、まず外見だけでも何とかしようとした。「可愛い服、みんなどこで買ってるんだよ…」そう思っていたくらい、オシャレ初心者でもあった。
大学は新宿にあったし、デザイン科でもあったので、まわりの友達もみんなオシャレ上級者。「あ〜もう消えたい…」って思うほど毎日着ていく服がない。自分どんだけダサい人間なんだ…
でも私は高橋くんの彼女。しくしく泣いてる場合じゃない!
可愛い服を買わねば!!!
思い切って、オシャレ上級者の友達に「どこで服、買ってるの?私、そういうの全然わからなくって、、」と聞いた。
それを真摯に受けとめてくれた友達は、その日のうちに新宿ミロードに連れて行ってくれて、「ここら辺のフロアは高いから、この辺がいいと思うよ♪」とまで。優しすぎる…。
ミロードは帰り道に寄れる手軽さだし、「渋谷とかコワイ!」と思っていた下町育ちの私でも行ける気がした。でもこんなダッサい自分がオシャレショップに立ち入るなんて、しばらくは激恥ずかしかった。
さらに、「服ってお金掛かる…!」と衝撃を受けた。
バイトをしなければ…!
こうして私は居酒屋バイトを始めた。
高橋くんと付き合っていた頃の思い出は、楽しかったことばかり。
よく、別れた人との思い出って美化されるよねって言うけれど、私は付き合っていた頃から「楽しい、毎日がキラキラ楽しすぎる、、こんなに楽しくって大丈夫かな」と思っていた。
高橋くんはさりげなくむっちゃ素敵な人だった。
いつも何事もしっかりリードしてくれたけど、さりげなかった。
重そうなものを持っていれば「あっ、持つよ」とさりげなく持ってくれた。
頭はめちゃくちゃ良いのに、ちょっとおバカなところもあった。
ぼーっとしている静かな時間も、高橋くんの包容力みたいなので包まれている感じがした。
見た目やスペックだけでなく、その人間性も本当に完璧すぎる人だった。
2人で本当にいろんな所へ行った。
横浜の山下公園で見た花火とか、すっごく綺麗だった。あまりに楽しい思い出すぎて、あの花火大会を山下公園で見るのは、次にとっても好きになれた人としか行きたくないくらい。
半年記念日には水族館に行った。
イルカの3Dキーホルダーをお揃いで買ったのに、その日だったか、数日後だったか、「あのキーホルダー落としちゃって、割れた…」って泣いてる顔文字とともにメールしてきた。
私は、それをメールしてくるなんて、そんなに私と一緒に買ったものを大事に思ってくれてるなんて、嬉しくって、なんかかわいくって、「あはは、かわいい!」と返事した。
「なにそれ〜」みたく言ってたけど、真意はこれじゃ!言葉足らずでごめんね。笑
付き合ってから2回目の私の誕生日にはディズニーシーに行った。
帰り道にトイレに寄ったら珍しく私のほうが先に出てきて、向こうのトイレからポップコーンのバスケットを落とす音が聞こえた。
(あっ、そういえば持っててもらってたんだ、邪魔だっただろうに…)
その日は疲れてて家に帰ってすぐ寝ちゃったけど、次の日、マリーちゃんのポップコーンバスケットにバースデーカードが入っているのを発見!「…あれ?なんか紙かなんか入ってる?…入れたっけ??」とか思ったし!
高橋くんはサプライズなんてするキャラじゃない。
それなのに、こんな、、手紙書いてくれた、、涙
しかも音鳴るし、、、かわいい、、、、、涙
そこには、高校生のころ送ってくれた年賀状と同じ、たどたどしい字が並んでいた。内容もクスッと笑える。そして、やっぱりさりげなく真心を感じた。
あー!あのカード。あれだけは何年も捨てずにいたのに。
2年くらい前に「いくらなんでも取っときすぎかな、こんなの取ってあったら向こうも気持ち悪かろう」と思って、えいっ!って捨てちゃった。(´;ω;`)
ときどき思い出してちょっぴり後悔。
私は高橋くんに自分の思いをしっかり伝えられていたんだろうか。
別れてからすごくよく思う。
「好きだよ」なんて恥ずかしすぎて絶対言えなかったし、やきもち妬いても「私にはそんな資格ないし、嫌われたくないから」と、気持ちを表に出さなかった。
相手のことを大事に思うなら、その分、自分の感情をまっすぐ伝えるべきだった。
エッチなことも、もっと勉強すべきだった。(マジメにそう思ってます)
もっと、自分を磨くべきだった。
あんなに私を大事にしてくれたのに、私にたくさんのものを与えてくれたのに、私は何もできなかったなー、ごめんだなー、ほんとごめんだなーー…と、常々思う。
これから出会う人には!この経験を活かして…!
と思うけどなかなか出会わないんだなーこれが。
続きはまた書く。