撮りたい写真
私には「こんな写真を撮って歩きたいなー」って写真がある。
それは、マニラにあるリサール公園で出会った地元の子たちを撮った写真。
いつか書きたいと思っているけど、フィリピンは私にとって、とても大事な国。
私のことをとても励ましてくれた、愛してくれた国。
本当に本当に大好きな国なんだ♡
そんなフィリピンを再び訪れた2014年。
私は自分の卒論の舞台となったマニラを訪れていた。
そして、その時代を生きたフィリピンの英雄、ホセ・リサールの像を、これでもか!と写真に撮っていた。
すると、どこからともなく子どもたちの声が聞こえてきて、私はカメラを下ろした。
見ると、テクテクと小学生くらいの子たちが歩いてきていた。
口々に「アンニョ~ン」と声を掛けてくる。
(お〜い、私は日本人だよ〜!)と思い、
「I'm Japanese!」
とイタズラっぽく返すと、
「えっ、日本人だって!」
「じゃあ『こんにちは』だ!」
「こんにちは」「こんにちは」
みんなきゃっきゃと楽しそうに笑う。
私はあっという間にみんなに囲まれていろんなことを聞かれた。
あっちこっちに顔を向けながら返事を返した。
みんなかわいい。明るい。さすがフィリピンの子たちだな。
ふと思いついて、
「そうだ、写真!どう?」
そう言いながらカメラを覗いた。
すると「きゃ〜〜〜っ!!!」と私の回りにいた子たちが一斉に駆けだして、
カメラの向く方にぎゅっと集まった。
その瞬間を撮ったのがこれ。
本当にたった一瞬の出来事だった。
撮れた写真を確認したのはみんなが行っちゃった後だったんだけど、こんなに見事に写っていてびっくり。だって、本当に一瞬だったんだもん。
その日の夜は、ホテルに戻ってすぐにその写真をPCに取り込んだ。
大画面でみんなの笑顔を見て、かわいくって、泣けた。
私は今でも、「こんな写真が撮りたいから」と、旅に出たくなる。
この道を選んだことを後悔しそうになる度に、この写真を見て元気をもらう。
こんな風に思いっきり笑ってる子どもたちが世界にどのくらいいるのか見に行きたい。
そしてそれを発信したい。
あ〜、ほんとに。
今年こそ、また旅に出るぞ〜!