なにか書きたい。

30代になっても自由に、思いのままに、なにか書いています。

祖母からお手紙が届く。

 

昨日、父方の祖母から手紙が届いた。

 

祖母は今年80歳になるそうだ。

毎日それなりに体を動かして、元気に健康に過ごしているとのこと。

同封された小さな箱に、祖母が身に着けていたブローチと、何年か前に亡くなった祖父のタイピンが入っていて、私と弟に持っていて欲しいと書いてあった。

 

私はそれを手にして、とても複雑な気持ちだった。

 

 

 

 

我が家の父は、長年、モラハラ・DV父だった。(前記事参照

キレると何をするかわからない父。手を出し、人格を全否定してくる父。

 

何度も死んで欲しいと願ったあの父を産み育てたのは祖母だった。

父は、話し方も、性格も、祖母に似ていた。

特に、何でもかんでも正当化する性格は、祖母によって形成されたものに他ならなかった。

 

 

私は長年、祖母に謝ってほしいと思ってきた。

 

どんな思いで母は…

これまで父と一緒にいたと思うんだ。

父を育て直ししていると思うんだ。

 

どんな思いで私たち家族は…

屈辱に耐え忍びながら、夜通し怒鳴られ続けたと思うんだ。

その後の生活がどんなに悲惨だったかわかるか? 

  

心底、謝ってほしいと思ってきた。 

 

 

 

 

とはいえ、父はここ5年くらいで憑き物が取れたかのように、人が変わった。

まったくキレなくなったし、穏やかになった。

この先、母に捨てられないようにと、なぜか私へのゴマすりがすごい。笑

 

父には本当にお世話になっている。

「父親から愛される」という感覚は未だわからないけれど。

あの父からすれば、これでも娘として大切に思ってくれているのだろう。

  

母なんて明るい口調で「オヤジに感謝するわぁ…!」と言う。

父を頼りにもしているし、なんだか本当にすごいなと思う。

 

いつの間にか「なんか良い感じの家庭」に様変わりした我が家。

以前の姿からは想像もつかないことだ。 

 

 

 

 

何かに対する負の感情は、何もかもを地獄へと引きずり込んでしまう。

私が父や祖母に持っていたのは、恨みや憎しみといった、負の感情でもトップクラスのものだった。

 

そんなところへは堕ちたくないのに、、、

と、辛い現実の渦中ではただただ苦しかったな。

 

今回は、私の中にずっと居続けた負の感情と一つ、さよならしようと思う。

今までの何もかもを全部置いて、祖母のために手紙を書くんだ!

「色々あったけど、全てはありがとうだったわ」と、伝えよう。

 

 

今日はLoftでおばあちゃんに贈るのに適していそうな便箋を見てきたよ。

たくさんある中でも、特にいいなと思った便箋を選んだんだ♪ 

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(写真写りが悪いけど、ほんとはもっと真っ白で高そうな和紙!笑)

 

負の感情は暗くて、悲しくて、冷たくて、辛い。

でも、ありがとうの気持ちは明るくて、柔らかくて、あったかいね。

 

私は今年、もっと前に進みたい。

だから何事も一つ一つ、前向きな選択をしていこう。